kkatayama

ネコふんじゃった

46 アンビエントな夜のために

 ブライアン・イーノが「アンビエント・ミュージック」というジャンルを作り出さなければ、この手の音楽との出会いはずっと遅れていただろう。いや、まったく出会わなかった可能性もある。そう考えると、イーノ先生に感謝です。  作者のハロル...
ぼく自身のための広告

ぼく自身のための広告(22)

22 ロック・ギターのベスト・プレイ  中学生のときから40年近くロックを聴いてきた。いちばんロックを感じさせる楽器は、やっぱりギターかな。そこで今日は心に残るギター・プレイを選んでみよう。オールタイム・ベストってやつである。たちど...
ぼく自身のための広告

ぼく自身のための広告(21)

21 ホウタレ  ホウタレ、ぼくにとっては懐かしい名前だ。亡くなった父が若いころ好んで食べていた魚で、お酒の肴には、これがいちばんいいと言っていた。安月給の公務員だったので、負け惜しみも多少はあったかもしれないが、他の高級魚よりも口...
ネコふんじゃった

45 突然の死を悼んで

 その日、ぼくは仕事でパリにいた。朝、ホテルの部屋でテレビをつけると、白いシーツでくるまれた遺体が、ヘリコプターから搬入されるシーンが映った。すぐに画面はジャクソン・ファイブ時代のマイケル少年に切り替わる。さらに「今夜はドント・ストップ」...
ぼく自身のための広告

ぼく自身のための広告(20)

20 自己の手前でAIを超える  現在、「自己」と呼ばれているものは、遠からずAIによって簒奪されてしまうだろう。医師や教師など、人間にしかできないと考えられてきた仕事の多くが、部分的あるいは全面的にAIに取って代わられる。画像認識...
ネコふんじゃった

44 気だるい夏の昼下がりに

 七十年代、八十年代を通して、ブラジルのコンテンポラリー・ミュージックを牽引していくガル・コスタとカエターノ・ヴェローゾ。これは二人にとってのデビュー・アルバムにして、一期一会のデュエット・アルバム。録音は一九六七年、ガルは二十二歳、カエ...
ぼく自身のための広告

ぼく自身のための広告(19)

19 ただいま校正中  ぼくのデビュー作『きみの知らないところで世界は動く』のゲラが送られてきたときは、これでもう間違いなく自分の本が出るのだ、という実感が湧いて「ヤッホー」と飛び跳ねたいほどうれしかった。それまでは何が起こるかわか...
講演原稿

小説を書くこと、読むこと

1.福岡で小説を書くこと  大学進学のためにこちらに来て、以来40年以上ずっと福岡に住んでいます。どうして福岡で小説を書いているのですか、上京しようと思ったことはないのですか、とたずねられることがあります。どうしてと言われても、結婚...
ネコふんじゃった

43みんなメロウでシルキーだったころ

 あのころ(というのは、ぼくが大学生だった七〇年代後半)、AORという呼び方はなかった。ソフト・アンド・メロウとかシティポップスなどと呼ばれていた。ちなみにAORは「アダルト・オリエンテッド・ロック」の略。ロックにジャズやソウルの...
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ぼく自身のための広告(18)

18 バレンシア  ポルトガルとスペインのあいだには一時間の時差がある。すなわち夜中のうちに時計を一時間進める。午前7時30分、ようやく夜が明けはじめる。実際は6時30分ということになる。何が「実際」なのかわからないけれど。船はジブ...
ぼく自身のための広告

ぼく自身のための広告(17)

17 リスボン  信長の時代、「南蛮人」といえばポルトガル人のことだった。そして当時の有名なポルトガル人といえば、なんといってもフランシスコ・ザビエルである。たしか「ザビエル」というお菓子もあったように思う。そのザビエルが、いる。こ...
ネコふんじゃった

42 あのころ彼はスゴかった

 ぼくの高校時代は、一九七四年から七六年になるのだが、この三年間に、スティーヴィー・ワンダーは『インナーヴィジョンズ』『ファースト・フィナーレ』『キー・オブ・ライフ』という三枚のアルバムを作り、いずれもグラミー賞を獲得している。ぼ...
ぼく自身のための広告

ぼく自身のための広告(16)

16 クルーズ  柄にもなく海外クルーズに行ってきた。はじめての体験だ。スケジュールの都合がつきそうだったし、お値段も手ごろだったので。二週間のツアーで船に十泊する。最初と最後の一泊ずつはホテル、あとの二泊は機中だ。福岡から成田、さ...
ネコふんじゃった

41 素直に聴けなかったプログレッシブロック

 高校生のころ、大人になっても絶対に真似するまいと思ったのは、ゴルフとプログレ系のファッションだった。パッチワークをあてたジーンズにチェックのシャツという、ニール・ヤングのファッションを最高と思っていた当時のぼくには、彼らのセンスは許しが...
ぼく自身のための広告

ぼく自身のための広告(15)

15 メモ  たんにメモが好きというよりは、ほとんど生態の一部になっている。完全に習慣化していて、朝起きてから寝るまで、なにかというとメモをとっている。メモをとることが、本を読むことやものを考えることと一体化しているのだ。だから机の...
The Road To Singurality

The Road To Singularity Ep.16

16 ともに味わわれる世界  マイクロソフト社をあとにしたぼくたちは、ベルヴュー(Bellevue)のトレダー・ジョーで素早く買い物をする。ワイン、塩、はちみつ、コーヒーなど、家族や友人へのおみやげだ。夜はHさん夫妻と中華レストラン...
ネコふんじゃった

40 春だ、ジャヴァンを聴こう!

 現在も活躍するブラジルのミュージシャン、ジャヴァンがアメリカのメジャー・レーベルに移籍しての第一作は、日本でのデビュー作でもある。発表は一九八二年、一曲目の「サムライ」はスティーヴィー・ワンダーがハーモニカで参加しているという話題性もあ...
The Road To Singurality

The Road To Singularity Ep.15

15 マイクロソフト  朝8時ごろに起床。テントのなかで昨夜の残りのチーズなどを食べて朝ごはんにする。コーヒー・メーカーが置いてあり、淹れたてのコーヒーが飲めるのがうれしい。10時に出発してシアトルをめざす。途中、デヴィッド・リンチ...
The Road To Singurality

The Road To Singularity Ep.14

14 人間の未来  午前6時半に起床。コーヒーが飲みたくて、テントを片付けるとさっそく出発。でもスターバックスもWalmartも見当たらない。走りつづけるうちEast Wenatcheeという町に漂着する。西部劇に出てきそうな小さな...
The Road To Singurality

The Road To Singularity Ep.13

13 一人でできること、できないこと  翌朝は6時に起床。このホテルは朝食が付いてないので、部屋で昨夜の残りを食べる。昼前まで部屋で読書。11時半にチェックアウトしてホテルのレストランで昼食。チキンサラダを注文するとパンが付いてくる...