勝手にゴダール take2

 ゴダールの映画って、日本ではどのくらい公開されているんだろう。半分くらいかなと思って調べてみると、主要な作品はほとんど公開されている。さすがに配給会社はATGとかフランス映画社とかマイナーなところが多いけれど、『中国女 […]

なお、この星の上に(2)

2  農家の生垣から、馬酔花の白い花が顔を覗かせていた。庭先では梅は鮮やかなピンクの花をつけている。牛がときどき間延びした鳴き声を上げた。春休みに入ったばかりの日曜だった。四人はほとんど喋らずに、大根や白菜が植えられた畑 […]

小説のために(第二話)

 飼い猫の話をしよう。ぼくの家には、いま二匹の猫がいる。一匹はオスのヒースで12歳。もう一匹はメスのフクちゃんで、もうすぐ7歳になる。二匹とも病気を抱えているが、とくに今年に入ってからフクちゃんの容態がよくない。  一年 […]

なお、この星の上に(1)

1  イヌワシは切り立った崖の巣を飛び立った。昇ったばかりの朝日のなか、風をつかまえ、ゆっくりと旋回をはじめる。上昇気流に乗って、徐々に高度を上げていく。餌を探さなければならない。イヌワシは腹を空かせている。獲物はノウサ […]

小説のために(第一話)

1  「小説のために」というサイトの名称は、ウェブ・デザイナーの東裕二さんが、このホームページの試作段階でとりあえず付けてくれたもの。これからはじめようとしているサイトにぴったりだと思ったので、そのまま使わせてもらうこと […]

勝手にゴダール take1

1  ゴダールというのは不思議な作家だ。彼の映画を観ている人に比べて、彼や彼の作品について書かれたもののほうが圧倒的に多い気がする。調べたわけではないけれど、そういう印象である。ぼくもまた、その一人になろうとしている。ゴ […]