ぼく自身のための広告

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ぼく自身のための広告(28)

28 ヒッチコックの映画  あなたのいちばん好きな映画監督は? アルフレッド・ヒッチコックです。たしかに普段はフェリーニだのタルコフスキーだの、はたまたゴダールだのとスノッブなことを言っているけれど、正直なところ、彼らの映画をそうし...
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ぼく自身のための広告(27)

27 ぼくの資本論  最近はプルーストのことなどを書いているけれど、『失われた時を求めて』を通読したのは一度だけで、二十代のときだ。その後は必要なところを読み返す程度である。これまでに読んだ長い作品は、他には『源氏物語』や『資本論』...
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ぼく自身のための広告(26)

26 ライ・クーダーの10曲  天草の下田温泉まで行ってきた。この忙しいのに、そんなことをしている場合じゃないんだけど、もう1ヵ月ほど前に家族と約束していたので仕方がないのだ。福岡から下天草までは車で5時間くらいかかる。往復で10時...
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ぼく自身のための広告(25)

25 小説のタイトルをめぐって  小説のタイトルをきめるときはたいていもめる。すんなりきまったものは少ない。編集者が考えてくれたタイトルに変えることもある。作品を書くのはぼくだけれど、それを本という商品として市場へ送り出すのは編集者...
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ぼく自身のための広告(24)

24 オーディオの話……③  ツーバイフォーが売り物のモダンな住宅メーカーでも、家を建てるときには神主を呼んで地鎮祭をやるようだ。やっぱり八百万の神々の国なんだなあ。ぼくたちは呪術に弱い、ということで庭に2メートル四方の鉄板を埋める...
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ぼく自身のための広告(23)

23 ロック・ミュージック、生涯の5曲!  今日は日曜日なので、ロック・ミュージックのなかから、ぼくの生涯の5曲を選んでみようと思う。緊張するなア。だってロックを聴きはじめて40年、ロック・ファンとしての人生がかかっているからね。二...
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ぼく自身のための広告(22)

22 ロック・ギターのベスト・プレイ  中学生のときから40年近くロックを聴いてきた。いちばんロックを感じさせる楽器は、やっぱりギターかな。そこで今日は心に残るギター・プレイを選んでみよう。オールタイム・ベストってやつである。たちど...
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ぼく自身のための広告(21)

21 ホウタレ  ホウタレ、ぼくにとっては懐かしい名前だ。亡くなった父が若いころ好んで食べていた魚で、お酒の肴には、これがいちばんいいと言っていた。安月給の公務員だったので、負け惜しみも多少はあったかもしれないが、他の高級魚よりも口...
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ぼく自身のための広告(20)

20 自己の手前でAIを超える  現在、「自己」と呼ばれているものは、遠からずAIによって簒奪されてしまうだろう。医師や教師など、人間にしかできないと考えられてきた仕事の多くが、部分的あるいは全面的にAIに取って代わられる。画像認識...
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ぼく自身のための広告(19)

19 ただいま校正中  ぼくのデビュー作『きみの知らないところで世界は動く』のゲラが送られてきたときは、これでもう間違いなく自分の本が出るのだ、という実感が湧いて「ヤッホー」と飛び跳ねたいほどうれしかった。それまでは何が起こるかわか...
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ぼく自身のための広告(18)

18 バレンシア  ポルトガルとスペインのあいだには一時間の時差がある。すなわち夜中のうちに時計を一時間進める。午前7時30分、ようやく夜が明けはじめる。実際は6時30分ということになる。何が「実際」なのかわからないけれど。船はジブ...
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ぼく自身のための広告(17)

17 リスボン  信長の時代、「南蛮人」といえばポルトガル人のことだった。そして当時の有名なポルトガル人といえば、なんといってもフランシスコ・ザビエルである。たしか「ザビエル」というお菓子もあったように思う。そのザビエルが、いる。こ...
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ぼく自身のための広告(16)

16 クルーズ  柄にもなく海外クルーズに行ってきた。はじめての体験だ。スケジュールの都合がつきそうだったし、お値段も手ごろだったので。二週間のツアーで船に十泊する。最初と最後の一泊ずつはホテル、あとの二泊は機中だ。福岡から成田、さ...
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ぼく自身のための広告(15)

15 メモ  たんにメモが好きというよりは、ほとんど生態の一部になっている。完全に習慣化していて、朝起きてから寝るまで、なにかというとメモをとっている。メモをとることが、本を読むことやものを考えることと一体化しているのだ。だから机の...
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ぼく自身のための広告(14)

14 還暦  60歳になった。還暦である。身に覚えのない気分だ。60年でひとまわりして生まれた年の干支に還るといっても、十二支のほうはともかく、十干なんて日ごろはほとんど意識していない、と文句を言っても還暦である。  歳をとる...
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ぼく自身のための広告(13)

13 オーディオの話……②  高校時代からの友人Y君が、そのころオーディオ雑誌の編集部にいて相談に乗ってくれていた。家を建てると言ったら、いろいろとアドバイスをしてくれた。総じて適切なものであったと思いたい。Y君:リビングの床の下に...
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ぼく自身のための広告(12)

12 父の写真  書斎の隅に置いてある写真の父は、6年前に亡くなった。12月24日が命日。クリスマス・イブの寒い朝だった。お葬式に使った写真だけれど、近くに住んでいる母が「別のものを飾りたい」と言うのでもらってきた。 毎朝書斎に上がると、ま...
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ぼく自身のための広告(11)

11 オーディオの話……①  これから何度かオーディオについて書いてみようと思う。そのためには家を建てる話からはじめる必要がある。というのは、ぼくは音楽は好きだけれど、けっしてオーディオ・マニアや音質の求道者ではない。スーパーオーディオCD...
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ぼく自身のための広告(10)

10 ギター  知り合いがやっているウクレレ教室に遊びにおいでよと誘われて、このところ久しぶりにギターに触っている。10年ぶりくらいじゃないかな。長くほったらかしていたので弦は錆びつき、何本かは切れていた。ボディにも埃がいっぱい溜まっている...
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ぼく自身のための広告(9)

9 執筆中  いま書いている小説の原稿。適当なところでプリントアウトして赤のボールペンで手を入れる。これは一回目。だからページ全体が真っ赤。少し先へ進んだところで、また最初から手を入れる。そんなことを何度も繰り返す。一年中ほぼ毎日。と...
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ぼく自身のための広告(8)

8 お酒の話  どうもお酒が好きで、困っちゃうなあ。別に困ることはないんだけど、つい飲み過ぎてしまうもので。なぜかなあ。年が明けると60歳なのに。還暦ですよ、いやはや。こういうことって学ばないものです。学習したことを忘れちゃうんだよね...
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ぼく自身のための広告(7)

7 友だちのCD……②  高校時代からの友人、山本浩司くんが選曲・構成したCD。今日は内容をご紹介しよう。一曲目はジェイムス・テイラー、曲が「きみの笑顔」で「おやっ」と思ったのは、彼の場合、やっぱりワーナーのイメージが強いから。そうか、こ...
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ぼく自身のための広告(6)

6 友だちのCD……①  高校時代からの友人がCDを送ってくれた。彼が選曲・構成したもので、タイトルは『東京・青山骨董通りの思い出』、ぼくの好きな主に70年代のロックやポップスがたくさん収録されている。ハイブリッドのSACD仕様なで音も良...
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ぼく自身のための広告(5)

5 本棚……③  机に向かうと、この本棚を背にする格好になる。家を建てたときに造作家具として備えてもらった。できるだけたくさん収納できるものを、とお願いしたけれど、すぐにいっぱいになっちゃうんだな。棚板を調整することで上下幅を変えられ...
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ぼく自身のための広告(4)

4 本棚……②  三つ並べた本棚の右端には、思想・哲学関係の本が入っている。いちばん場所をとっているのはミシェル・フーコー。単行本に加えて講義集成と思考集成が隊列をなしている。同時代最大の思想家という評価は変わらない。ジル・ドゥルーズ...
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ぼく自身のための広告(3)

3 本棚……①  今日はぼくの本棚をお見せしよう。机に坐って右手に、同じ本棚を三つ並べ、倒れてこないように金具で壁に固定してある。この本棚には自分のなかで評価の定まった人たちのものが集めてある。そのため全集や著作集など、まとまったもの...
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ぼく自身のための広告(2)

2 コーヒー  朝はだいたい6時から7時のあいだに起きて、まず庭で簡単な体操。それから剣道の素振り。これで15分か20分。つづいて朝食の支度。といってもリンゴ、バナナ、キウイフルーツなどを切るくらい。ぼくも家族も朝は果物を少々、あとは...
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ぼく自身のための広告(1)

1 机の上  ぼくが仕事をしている机の上はこんな感じ。ご覧の通り、なんの変哲もない。ただごちゃごちゃといろんなものが乗っかっているだけである。つまんない。まあ、仕事をするところだからね。面白おかしくなくてもいいのだ。  この机は、い...