講演原稿

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小説を書くこと、読むこと

1.福岡で小説を書くこと  大学進学のためにこちらに来て、以来40年以上ずっと福岡に住んでいます。どうして福岡で小説を書いているのですか、上京しようと思ったことはないのですか、とたずねられることがあります。どうしてと言われても、結婚...
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人間のなかの善なるもの

1  このところ日本各地で地震や大雨などによる被害がつづいています。自然災害の少ない土地という印象をもっていた愛媛県も、今年は豪雨に見舞われて30人以上の方が亡くなり、農業を中心に大きな被害が出ました。昔にくらべると暑さも寒さも極端...
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人間創生としてのシンギュラリティ

1 人間vs人工知能  AIにかんする議論を見ていて感じるのは、この世界がどこに向かっているのか、誰にもわからなくなっているということです。非常に大きな変動が起こっていることは間違いなのですが、世界規模で進行する変化の速さに多くの人がつい...
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さまざまな自然

 コペルニクスやガリレオが登場する以前は、地球のまわりを太陽や月といった天体がまわっていると考えられていました。それが当時の人たちにとっての自然でした。ぼくたちは地球が自転しながら太陽のまわりをまわっていることを知っています。現在ではそっち...
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文学のことば・文学のまなざし

 日本では去年(2016年)7月、神奈川県の知的障害者福祉施設に元職員の男が侵入して、刃物で19人を刺殺、26人に重軽傷を負わせるという事件が起きました。事件から一年が経ち、被害者の父親の一人がインタビューに応じたものが新聞に出ていました。...
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いまはどういう時代か

 いまはどういう時代かというテーマで、自分がやっていることに即してお話してみたいと思います。ぼくは一応作家、小説家ということになっていますが、作家にしても小説家にしても、職業としてはすでに成り立っていないと思います。  たとえばアマゾンで...
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家族として見た世界~人がつながること

 今日は家族についてお話しします。まず家族というものを、どういうところでとらえればいいか。実体としての家族、現象としての家族、あるいは文学、思想としての家族。いろいろな切り口で家族を語ることができます。そこで家族というものを象徴する出来事と...