2016-04

最新作を語る

新作『なにもないことが多すぎる』を語る(Part4)

K:行き詰まったってことは、別の言い方をすると、何を書いても人間にたいする呪詛にしかならないってことだ。ぼくらはヨーロッパ的な思考のなかでしか、人間を考えてこなかった。そもそも「人間」という概念からして、近代ヨーロッパのものだしね。「人間」...
九産大講義

第1回 宮崎駿のアニメを観ながら、「表現」について考えてみよう。

 これからみなさんと一緒に宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』を鑑賞します。2時間くらいあるので、適当なところで止めて、その間にディスカッションを挟みながら観ていこうと思います。最後まで観られないかもしれませんが、それでもいいかなと思います。時...
みなさんへのお知らせ

ご挨拶

 このたびオフィシャル・サイトを開設いたしました。以前に『片山恭一書店』というサイトをやっていましたが、こちらは運営会社を経由したものなので不如意なことも多く、長く開店休業の状態にあります。こうした状況を見かねて、ぼくの師匠でもあるフォトグ...
ネコふんじゃった

3 ポール・サイモンとフランク・ロイド・ライト

 中学一年生のときに、はじめてサイモン&ガーファンクルのシングルを買った。「コンドルは飛んで行く」だったと思う。いや、「バイ・バイ・ラブ」だったかな。どちらかのB面が「フランク・ロイド・ライトに捧げる歌」で、ぼくはこの曲がすっかり気に入って...
最新作を語る

新作『なにもないことが多すぎる』を語る(Part3)

K:福島の原発事故はショックだった。この事故をどう考えればいいのか。とにかく勉強しなくてはと思った。それでマルクスの『資本論』を読み返しはじめた。 k:どうしてマルクスだったの。 K:別に誰でもよかったんだけど、すべてを根本的に考え直さ...
勝手にゴダール

勝手にゴダール take2

 ゴダールの映画って、日本ではどのくらい公開されているんだろう。半分くらいかなと思って調べてみると、主要な作品はほとんど公開されている。さすがに配給会社はATGとかフランス映画社とかマイナーなところが多いけれど、『中国女』も『東風』もちゃん...
最新作を語る

新作『なにもないことが多すぎる』を語る(Part2)

k:執筆の動機を教えてください。 K:急に他人行儀になるね。 k:もともと一人でやってるわけだから、他人行儀にならないと差別化できないだろう。 K:じゃあこうしよう。きみは一人称に「わたし」を使う。ぼくは「ぼく」を使う。これでちゃんと...
最新作を語る

新作『なにもないことが多すぎる』を語る(Part1)

k:タイトル変更があったんだって。 K:そう。4月刊行予定で3月に入ってからの変更だから、かなり土壇場だよね。プルーフ版はもとのタイトルで配られてたと思うよ。 k:『ブルーにこんがらがって』だったよね。それが『なにもないことが多すぎる』...
ネコふんじゃった

2 曇りのち晴れ、ときどきネコ

 飼い猫の名前は「ヒース」、と聞いて「ああ、『嵐が丘』か」と思われたあなた、するどいけれどハズレです。出典は吉田秋生さんの『カリフォルニア物語』。  一歳半のアメリカン・ショートヘア(♂)で、幼少のころは名前にふさわしく、なかなかに凛々し...