2018-02

片山恭一の文学ノート

小説のために(第十七話)

7『聖書』のなかでイエスは、「我よりも父または母を愛する者は、我に相応しからず。我よりも息子または娘を愛する者は、我に相応しからず」(「マタイ伝」10.37)と言っている。困ったことを言う人だなあ。家族よりも信仰を優先させるというのは、どん...
片山恭一の文学ノート

小説のために(第十六話)

6しばらく前にブレディみかこさんの『ヨーロッパ・コーリング』(岩波書店)という本を読んだ。この本、タイトルはクラッシュですよね。それからカバーの写真が、バンクシーのグラフィティ「花を投ずるテロリスト」なんだ。かっこいい! 岩波にもセンスのい...
ネコふんじゃった

28 ジョン・セバスチャンは、たんぽぽみたいなミュージシャンです

今年は一月が暖かく、このまま春になったのではありがたみがないな、と思っていたら、二月になってようやく寒くなってくれた。北国の人には叱られるかもしれないけれど、やっぱり冬はきちんと寒い方がいい。こちらは立春を過ぎると、風は冷たくても日差しはさ...
往復書簡

往復書簡「歩く浄土」(16)

第十六信・片山恭一様(2018年2月18日)1 第十五信をいただいてからちょうどひと月になります。圧巻の内容でくり返し読みかえしました。よくつづくものだとふしぎですが、対話も五年目になりますね。熊本も今冬はいつもより寒かったのですが、もう春...