ぼく自身のための広告 ぼく自身のための広告(19) 19 ただいま校正中 ぼくのデビュー作『きみの知らないところで世界は動く』のゲラが送られてきたときは、これでもう間違いなく自分の本が出るのだ、という実感が湧いて「ヤッホー」と飛び跳ねたいほどうれしかった。それまでは何が起こるかわからないと... 2019.05.29 ぼく自身のための広告
講演原稿 小説を書くこと、読むこと 1.福岡で小説を書くこと 大学進学のためにこちらに来て、以来40年以上ずっと福岡に住んでいます。どうして福岡で小説を書いているのですか、上京しようと思ったことはないのですか、とたずねられることがあります。どうしてと言われても、結婚して子ど... 2019.05.27 講演原稿
ネコふんじゃった 43みんなメロウでシルキーだったころ あのころ(というのは、ぼくが大学生だった七〇年代後半)、AORという呼び方はなかった。ソフト・アンド・メロウとかシティポップスなどと呼ばれていた。ちなみにAORは「アダルト・オリエンテッド・ロック」の略。ロックにジャズやソウルの要素をブレン... 2019.05.23 ネコふんじゃった
ぼく自身のための広告 ぼく自身のための広告(18) 18 バレンシア ポルトガルとスペインのあいだには一時間の時差がある。すなわち夜中のうちに時計を一時間進める。午前7時30分、ようやく夜が明けはじめる。実際は6時30分ということになる。何が「実際」なのかわからないけれど。船はジブラルタル... 2019.05.21 ぼく自身のための広告
ぼく自身のための広告 ぼく自身のための広告(17) 17 リスボン 信長の時代、「南蛮人」といえばポルトガル人のことだった。そして当時の有名なポルトガル人といえば、なんといってもフランシスコ・ザビエルである。たしか「ザビエル」というお菓子もあったように思う。そのザビエルが、いる。ここはリス... 2019.05.03 ぼく自身のための広告